れいらさんの日記

海外でゆるく生きてます。つれづれと書いていくだけの日記

民度が作る”国力”

国というものには形がない。

人々が、日本は・・・” と語るとき

指しているのは当たり前ですが “島“ではなく、日本人の事です。

そして、これも当たり前の事だけれども




国の規模は“国民の民度”によって決まる。




韓国へきて1ヶ月ほど経ち、韓国人を観察して感じた事を率直に書いていこうと思う。

まず、韓国のいいところから書いていく




私には比較対象がフィリピン人しかいないのだけれども

フィリピン人は勤勉ではあるけれど、非常にストレスに弱い。

大変な事があればすぐに逃げ出すし、楽をすることばかり考える。

お金は欲しいとおもっているが、人生において仕事の比重は高くない。

最悪、山になっているバナナでも食べていれば、蛾死することもないからだろう。

暖かさが紡ぎだす豊かな自然の実りが彼らを追い込まない。

生きていくことに危機感がない。






これに対して韓国人は圧倒的にフィリピン人よりもよく働く。

1年の半分を覆う厳しい冬は、蓄えなければ餓死してしまう。

一生懸命、全力で働くし、仕事へのプロ意識も高い。

知らない人に道をきいても、正確で合理的な答えがいつもかえってくる。

アジア人の中では明らかに突出している。




“漢江の奇跡“といわれた経済成長は


この国の人々が作ってきたのだ








私には信じられない事だけれども

1950年にはじまった朝鮮戦争で、韓国はほぼ焼け野原になってしまったらしい。

たった、“59年前”である。(休戦は1953年)

今の韓国からは想像ができない。

今ある建築物すべてを59年で作ってしまったのは

“天晴れ”としか言いようがない。







1953年というのは私の両親が生まれた年です。

それを考えると私の親世代の、おばさん、おじさん達の

圧倒的すぎる仕事への情熱が理解できます。

私の義理の父は20年間の軍人生活を退役後、今は検察庁で仕事をし

仕事終わると、塾へ行き毎日11時まで勉強しています。

御年・59歳

一家で誰よりも勉強し、精力的に働いています。






そしてその戦後直後に生まれた世代の子供たちが、

今の30代です。

これらの若者が今とこれからの韓国を作っています。

恐ろしいほどの教育熱の学歴社会を駆け上がり、

外国へもヒョンヒョン飛んで

外貨を稼いでいる。

サムスン・LGなどだけみても

アジアの奥地やアフリカの隅まで市場があればどこまでも行く。

国内でガラパごってる日本の電気メーカーが勝てないのは火をみるより明らか







不幸なことに北朝鮮が背下に控え、徴兵制があるけれど

そこで2年間訓練(洗脳)された若者は、愛国心に満ち、心身ともに立派な若者になる。

忍耐力や根性など目や経済指標に見えない効果が上がっている。







これが今の韓国を支える“国力の底力”になっている。








通貨危機や、リーマンショックなど多難が続く韓国だけれども

何度も何度も逆境から立ち上がる韓国経済はとてもおもしろい。

正直、日本が追い越される心配はないだろうと、過信していたけれど

この1ヶ月韓国人を見ていたら、追い抜かれる日もそう遠くないだろう、と思いました。





この国の危機感は、本当の危機からきている。

今生きている国民全員が本物の危機を感じている。






全員が “背水の陣“で生きている。








追記

偶然知り合ったおばあさんに

“よくきたね。幸せに暮らしなさい”、と

優しい日本語で言われた。

日本の占領下時代に強制的に覚えさせられた

悲しい日本語

優しい笑顔と、暖かい言葉に


頭を上げる事ができませんでした。