謝られたら許さないといけないの?
慰安婦1
話題にのぼることが多い慰安婦問題について少しづつ書き留めておこうと思いました。
慰安婦に関しては、私一人だけでも多角的にいくつかの意見があり、
一枚岩ではありません。
1:日本人として、
2:在韓日本人として
3:女性として
4:娘を持つ母として
5:人間として
日韓関係について誰かと対話したとき、1~5どの意見を述べるか迷いがあり
韓国人とも日本人とも(率直にいうと面倒なので)誰とも話しません。
韓国人にとって、慰安婦問題というのは何なの考えてみました。
韓国に住んで数年たって、韓国がほとんど分かってきた気になってきたけど
慰安婦についての韓国人の思い深さはまだ理解できないでいます。
もちろん私も同じ女性として、娘を持つ母親として、従軍慰安婦に就いた方々に対し
胸が張り裂けそうな思いを持ちますが、
韓国人にとっての慰安婦は、そういった一般的な戦争被害者に対しての感情とは全く別の対象であると感じます。
韓国人にとっての慰安婦は、恐らく一番つらい時代の代表的出来事で、象徴的存在。
これからもずっと全員が心に刻むべき、語り継ぐべき対象で
被害の大小や、お金などの補償問題だけではないように感じます。
まず、ここから掘り下げないといけなくなりますが、
”日韓のもっとも根本的な溝というのは文化の違い”にあります。
なぜなら、日本人は、幼少期から謝られたら許すという教育を受けている
「ごめんね」と言われたら「いいよ」と言わなければいけない。
長年日本人をしてきて、わたしも当たり前の文化すぎて、違和感も感じませんでしたが
私はこれは間違っているんじゃないかと最近思い始めてきました。
謝る側が優位に立っている
「謝ったのに許してくれない」と怒ってはいけない。
加害者は、「許す」ことを強要すしてははならない。
「許す」かどうかを決める権利は、被害を受けた側にある。
そしてどの程度を”許す”かの判断は国の文化によってちがう。
日本では”許す事”と”忘れる事”というのは違うとおもうけれど
韓国の場合、許す=忘れる、なかった事、 になるように感じる。
韓国人同士は、激しくぶつかるけれど、一旦許すとわだかまりがのこらない。
なので、”忘れてはいけない事は=許してもいけない事”になる。
そういう”許してはいけない=忘れてはいけない”
という韓国人の気持が、日本人には伝わりにくいんじゃないかと思いました。
慰安婦問題はこのような両国の文化の違いも問題をより複雑化している。
日本と韓国は文化が似ていて、顔も同じなので
同じ文化を共有しているように錯覚するけれども、まったく違う。
”謝った”で済むのは日本の文化であり、外国文化では通用しない。
もちろん韓国側にもも問題はたくさんあるので,また次回
~ポイント~
(日本文化)
☆謝られたら、”いいよ”と言わないといけない、
=謝ってるのにゆるしてくれない、いつまで謝ればいいの
(韓国文化)
☆許す事は忘れる事、なかった事にしなければならない
=歴史の誤りを許す(忘れる、なかった事にする)わけにはいかない
↑なので永遠にわかりあえないとおもいます。