感情を記憶する韓国
韓国と日本間の戦後補償の問題は解決にすすまない。
一見解決したかのように見える慰安婦問題も
国民感情のの中では何も解決していない。
慰安婦問題の解決は、これから始まる北朝鮮との戦争、外交に備えて
いったん日本と韓国が利害を一致させ、手を取り合うように
アメリカ側の要求に(両国が渋々)従った形だろうとおもう。
わたしは、なぜ、韓国人はここまで感情的になるんだろう、解決に進むよう、論理的、積極的に動かないのだろうと、ずっと不満に思っていた。
でも、この国のいろんな人と付き合ってみてひとつだけわかったことがある。
韓国人は、感情を記憶する民族なのだ。
日本人の国民性は
”喉元過ぎれば熱さを忘れる” というような、忘れっぽい民族だ。
でも、韓国は違う。
1000年先までこの恨みを忘れない。といったように、感情を確実に表現し、また後世に伝えていく努力を絶えず行っている。
それは、国家という単位でもそうだし、家族の中でもそうしている。
韓国ドラマを見ている人はわかりやすいかもしれないけれど、どのドラマを見ても
感情を激しく揺さぶられるものばかりだ。
そして、韓国人の核となっているもっとも強い感情は
”恨”
韓国ドラマはこの”恨”がキーになっているのものが多く、視聴率がとても高い。
”恨”とは、日本語にすると説明が難しい、わたしもおそらく完全に理解できていないが、”たとえようのない悲しみ”と理解している。
”恨”は韓国人が後世にかならず伝えるべき深い教訓だ・。
こういうことを徒然考えていると、韓国と日本がわだかまりを解くのは、とても無理だと思う。
韓国は、恨を忘れることなく、たゆまず努力、教育、(洗脳)をし続ける。
彼らは問題を解決したり、補償などのお金が目当てで、感情的に騒いでいるわけではない。
過去の、つらかった感情を記憶にのこすために、大きな声をあげ続けているのだ。
謝罪を要求しているのでも、解決に向けているのでもなく、
相手に伝えようとしているものですらない。
本気で日本人に伝えようとしているなら、慰安婦像は日本に建てるべきだし
竹島問題などのCMや市内にはびこる広告も、日本語や英語で書かれるべきである。
KTX(韓国の新幹線)の社内では、そなえつけのテレビで、日本との歴史の確執や
竹島が韓国のものであるとい歴史文書が流れたりする。
KTXは観光客がたくさん乗る。
だったら、日本語や、英語、中国語で世界にもっとアピールしたらいいのに、と思っていた。
ハワイにある韓国料理店の窓にも、大きく”ドクト(竹島)はわれらの島” と
韓国語で書いてあった。
日本語や英語で書かなければ、そのメッセージは日本人にも世界にも伝わらない。
でも、たぶん、それが、メインの意図とは違うのだ。
韓国人は”感情を記憶するため”に、韓国人に向けて発信していたのだとおもう。
たぶん、”島国”である日本は、身内の小競り合いなどを避けるために
そういった忘れっぽい、”なあなあ”気質をみにつけていったのであり
”大陸の端”にある韓国は、隣国や、地方の裏切りが、一瞬で国家を転覆させる危機から
恨みに対しては後世に語り継ぐ民族性なのだとは思う。
姿かたちや、文化、言葉は似ているけど、やっぱり
ぜんぜん違う国なんです。