れいらさんの日記

海外でゆるく生きてます。つれづれと書いていくだけの日記

新しい貧しさ

韓国はおもしろい。

昔から経済や歴史を背景にいれながらいろんな国の文化を比較するのが好きだったけれど、韓国は飽きない。

私が結婚した10年前からまた新しいフェーズに入ってきている。

“ゴリゴリに進化していくITと、下りゆく経済”である。

ITはもう外国人の私はもう当然ヒーヒーしてるけど、韓国人ですら追いつけないほどに進化している。すべてがネット上で完結し、電子マネーでやりとりする。


勉強し続けないと国にも見捨てられてしまう。


韓国は日本より遅れた国だと思っている人は本当に住んだらびっくりすると思うよ。
ITにおいては世界で最先進国ではないかしら?


日本は技術もあるし、民も優秀だけれども、日本のような既得権益集団のおじさんたちが牛耳る国では超えられない壁がある。

わが母国なので残念だけれど。
日本は私がが住んでた頃から何一つ進化してなくてびっくりするね~。役所とか銀行が特にね。

ああいう、変化や決断の遅さが、日本の害悪です。
企業も全く同じでSANYOは私が仕事していた時も本当にいい商品をつくっていたし、サムソンに負ける気はしなかった。
でも負けたんだよね。
あの頃のサムソンは本当に早く全力で走っていて、眩しかった。
上に確認を、持ち帰って検討を、って言っている間にバンバンシェアを取られていった。


でもその反面で韓国って、資本主義が進化し、進み続けていくとどうなるか
大昔の経済学者の人が机上で見えてたような世界を、どこよりも体現していっていると思う。

 

 

今日の気づきを吐き出しておこう

 

韓国はロックダウンこそしなかったけれど、コロナの影響をじわじわとうけてきて、3割くらい人の動きが減っている状態が長々と続いている。

そうなってくるとどんな業種が影響を受けるか観察しているんだけれども

面白いことに『業種』ではない。
家賃が高い、一等地の最高の場所から皆、撤退してるのである・・。

ここは大きな都市ではないので、人の流れが限定的で、商売をするならここがいいなっていう場所は本当に一握りしかない。
そこが根こそぎ空室になっていっているのである。

不思議な光景である。一等地の建物がガラガラになり、殺伐としていく。次のテナントは来ない。

こんな全く先の見通せない時期に新しく事業を起こせるのは本当に勇者様だろう。

 

それでも小さい場所は何とかか新しく事業を起こそうと思っているテナントが入ってくるんだけれどもね、多分このコロナ不況で新しく転職されてきた方、で、そういう人が始める業種っていうのが、ものすごくわかりやすくて

原価やすいもの が多い・・。

外食産業でいうと、ピザ・パン(高級志向でない)マカロン・コーヒー・ワッフル・ドーナツ

などである。

韓国はここ数年おいしいものが本当に増えてきて

おそらくは英語ができて留学をするようになった世代が主力になって外国の新しい風を入れてきた。ケーキやパンも洋食も本当に多様でおいしくなってきて
でも、そういう若い子のお店は体力がないので一瞬で消えてしまう。

おいしい創作お寿司のお店も凝りに凝った洋菓子のお店も1年でなくなってしまった。

かわりにピザ屋さんになった、ワッフル屋さんもぞくぞくできる。
こういう小麦粉でできるお店が本当に多くなってきた。
先進国になると美味しいものがどんどん増えていくとおもっていたのに、原価を下げる為、外食食産業は退化してく、、


先進しながらする退化ってありえるか?(泣)

 



これが新しい貧しさかなと思う。


マルクスさんには見えていたのだろうか